多摩消防署が先月26日、住宅用火災警報器設置義務化を目前に「住宅用火災警報器最終カウントダウンイベント」を登戸駅のペデストリアンデッキで行った。
消防法によって、6月1日からすべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられた。今回のイベントは設置を促進するために実施した。
当日は署員と多摩地区婦人消防隊が設置期限や有用性について通行人に呼びかけた。同時に、登戸駅周辺では消防車によって巡回広報が行われた。
相談コーナーや実際の警報器の展示もなども行われ、足を止めた人が興味深く話を聞く姿も見受けられた。
通りがかった家族連れなどからは「どこで販売しているのですか?」「簡単に設置できますか?」といった質問が寄せられた。
6月1日以降、設置していない場合は違反となるという。同署では「罰則などはありませんが、大切な命と財産を守るため、もしまだの方はお急ぎください」としている。最近では震災の影響で警報器が品薄になってきているとしており、より早めに設置に向けての検討を呼びかけている。
多摩区は71・8%
啓発活動を通じて行われたアンケートの結果によると、区内で警報機の設置率は71・8%と、市内平均の約70%よりも若干高い(今年2月までの調べ)。同署では「早い時期から広報活動を行い、また防火協会の呼びかけにより町内会単位での共同購入が多いためではないか」と分析している。
実際に警報器の設置が奏功したケースも多い。多摩区内では2009年から今年5月まで、加熱中のてんぷら鍋の放置やタバコの不始末などが警報器によって早期に発見され、大事に至らずに済んだ事例が6件あるという。
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