農業従事者 平均年齢62・1歳 2011年度、市調査
川崎市はこのほど、2011年度・市農業実態調査の結果を発表した。調査の対象期間は2011年1月から12月。市内全域の農業生産者の約4200世帯を対象に調査票を配布し、1339件の回答を得た。
調査内容は▼世代・農作業労働力▼農地・農業用施設等▼農業経営等▼品目別作付面積・収穫量等▼水の利用―について。
調査結果によると、農業従事者の平均年齢は62・1歳(人数合計2601人)。男女の割合は男性が56%、女性が44%だった。
後継者に関して、「世帯内に農業後継者がいる」と回答したのは553世帯、「世帯外に後継者がいる」のは122世帯。また、既に就農している後継者は144人となった。ただし、個数が2以下のデータは公表しないことから、数値は川崎区・幸区を除いた集計。
世帯の農業収入では294世帯が0円、806世帯が650万円未満、63世帯が650万円以上と回答した。650万円は、市農業基盤の強化の促進に関する基本的な構想で目標とする経営の指標によるもの。
耕作面積、4万3616a
耕作面積は、市内外の所有農地と借地の合計で、田が約1923a、畑が約3万1362a、果樹地が約1万332a。合わせると約4万3616aだった。
総数を区毎にみると麻生区の約1万5513aが最も大きく、宮前区約1万1318a、多摩区約7580a、高津区約6453aと続いた。
収穫量、1位は「ナシ」
野菜の収穫量1位は「ナシ(343・565t)」。以下「トマト(322・088t)」、「ダイコン(189・742t)」、「キュウリ(約179・461t)」、「キャベツ(125・56t)」の順。区毎で最も収穫量が多かったのは川崎区が「ダイコン(0・3t)」、幸区が「サツマイモ(2・03t)」、中原区が「ナシ(16・5t)」、高津区が「キュウリ(約68・1t)」、宮前区が「トマト(120・582t)」、多摩区が「ナシ(234・235t)」、麻生区が「トマト(約114・996t)」。
給食に食材提供、39世帯
食農教育について、学校農園等への協力に関しては、「所有農地を利用し協力」が90世帯、「指導を行っている」が55世帯。学校給食への協力について、「食材を提供」が39世帯。高津区の13世帯が最多だった。
二ヶ領用水利用、49世帯
農地に水を供給する水源については、水道が785世帯、個人井戸が299世帯、地下水共同ポンプが53世帯、二ヶ領用水が49世帯の順。二ヶ領用水を利用している49世帯のうち、45世帯が多摩区だった。
市では「今回の調査結果を次期農業振興計画に活かす」としている。同計画は、2015年度から10年間を計画期間とし、2014年度に策定予定。
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5月3日
4月26日