障害者の社会参加を目指す市内NPO法人らによる、被災地支援イベント「忘れない、『3・11』」が今月10日、溝口駅ペデストリアンデッキで行われた。東日本大震災の翌年から毎年行われ、精神的なハンデを支援するNPO法人ピアたちばな(高津区)が中心で企画。音楽ライブや、被災地作業所の物産販売が行われ、岩手県山田町と交流のあるNPO法人療育ねっとわーく川崎(登戸)=写真下=など5団体が参加した。
ライブの一幕では、ジェイコムの番組「空から紀行」挿入歌(1〜2月)に楽曲が採用された歌手、山川こうたろうさん(52)=長尾在住=がギターで弾き語り。ピアたちばなの職員で、ハーモニカ奏者の居相毅さん(46)とも共演し、「木蓮の涙」「愛燦燦(さんさん)」ほかカバー曲やオリジナル曲など計10曲を披露した。山川さんは「歌うことで、聴いてくれた人たちが何か思ったり気づいたりするきっかけになれば」と思いを話した。
障害のある被災者にとって、震災について考えること自体が辛いという当事者の声も耳にしたという、ピアたちばな事務局長の田中一昭さん(72)。「どうしたら気持ちが少しでも楽になるか、考え続けなければならない」と語った。
当日の売上金や支援金は現地団体に全額寄付される。
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