首相の諮問機関である衆議院議員選挙区画定審議会(区割り審)は先月19日、衆院選小選挙区の区割り改定案を公表した。
県内で8選挙区の境界線が見直され、多摩区、麻生区の神奈川9区には宮前区(現18区)の一部が編入される見通しとなっている。
9・10・18区で変更
新しい区割り案には、川崎市域の9区(多摩区、麻生区)、10区(川崎区、幸区、中原区の一部)、18区(高津区、宮前区、中原区の一部)の変更が盛り込まれた。
区割り審は、2020年の見込み人口が最も少ない鳥取1区の27万7569人と比べて、格差を2倍未満とする、いわゆる「1票の格差」是正のために改定案を作成した。
最高裁が違憲状態としている「1票の格差」が2倍を超える選挙区の是正のために進められている。
同じ市域内 調整
川崎市域3選挙区のうち、10区で2倍を超える想定が出されたことから変更が必要になった。調整は同じ市域内で行うため、18区と9区が変更対象になっている。
変更後の格差は10区が「1・994」とかろうじて2を切った。さらに18区は「1・978」、9区は「1・443」となった。
今回の変更内容は▽【10区】中原区の井田三舞町、井田杉山町が18区に移る▽【18区】10区からの編入に伴い、宮前区神木本町1丁目〜5丁目が9区に移る▽【9区】18区からの編入を受け入れる――となっている。
川崎市の福田紀彦市長は「行政区の分割が常態化することは望ましいことではない。将来的に解消されることを希望する」と話している。
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