客席を巻き込み演舞を披露する「一之瀬高橋の春駒」
川崎市立日本民家園で３月23日と24日、古民家の旧所在地交流イベント「〜伝え続けたいもの〜ふるさとからの贈り物」が行われた。同園に移転展示されている古民家の故郷、岩手県紫波郡紫波町（旧工藤家）と山梨県甲府市（旧広瀬家）、川崎市（旧伊藤家ほか５件）の３カ所が協力。来園者は各地区の民俗芸能や物産品を楽しんだ。
国の重要有形民俗文化財「旧船越の舞台」を会場にした公演では、文化財指定の芸能が集結。23日には、川崎市中原区に伝わる「新城郷土芸能囃子曲持」、甲府市の祝福芸の一種「一之瀬高橋の春駒」が客席をにぎわせた。重い俵を持ち上げる力技をみせた新城郷土芸能囃子曲持保存会の矢嶋一義会長は「旧船越の舞台は４回目。天井が低いが、伝統ある場所」と話していた。24日には、国指定重要無形民俗文化財の「山屋の田植踊り」（紫波町）が披露された。
今回は、神奈川県のマグカル推進事業補助金の助成を受けて開催。通訳の配置や外国人向けの藍染め体験など、インバウンド（訪日旅行）も視野に入れた催しとなった。渋谷卓男園長は「今後の取り組みの一歩として、開催できたことをうれしく思う」と話した。
新城郷土芸能囃子曲持の公演
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