義母が亡くなる直前の春、夫と３人で病院の談話室から桜を見る場面。＝なとみみわ『ばあさんとの愛しき日々』より
義母の介護から看取りまでを描いたコミックエッセー『ばあさんとの愛しき日々』を、イラストレーターのなとみみわさん（49）＝人物風土記で紹介＝が５月14日に出版。一昨年、88歳で亡くなった義母の命日だ。
ウェブや雑誌、書籍などを中心にフリーランスとして働くなとみさんは、認知症の兆しがあった義母と10年前から東三田で同居。夫と小６の息子との４人暮らしが始まった当時、息子の成長日記として家族を題材に漫画を描き、ブログで公開するように。忘れっぽくて家族思いで頑固でもある義母が、作品中で人気キャラクターとして定着していった。
歩行困難になった義母の介護問題で夫と衝突し、回復するまでを描いた全10話ほどのブログが大きな反響を呼び、今回の書籍化につながったという。「大切な人に『会いに行きたい』と思ってもらえれば最高にうれしい」となとみさんは話す。
２１３ページで１０８０円、イースト・プレス（【電話】０３・５２１３・４７００）発行。ブログ【URL】http://akkerakan.blog.jp/
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