日本民家園に移築されている江向家、山田家、野原家のふるさと「富山県南砺市」。同市五箇山の文化を紹介するイベント「世界遺産五箇山がやってくる」が7月6日と7日、同園で開催された。
南砺市にはユネスコ無形文化遺産の城端曳山祭や日本遺産の井波彫刻、世界遺産の五箇山合掌造り集落があり、伝統が受け継がれている。今イベントでは同市や地元の観光協会が協力。遺産についてのお話し会や井波彫刻の実演、特産品販売が行われた。
日本最古といわれる民謡「こきりこ」の公演も。6日昼には、伝統芸能を一目見ようと約60人が集まった。越中五箇山こきりこ唄保存会らが竹などで作られた楽器を鳴らし、唄や踊りを披露。来園者も伝統楽器の「ささら」を体験した。家族で訪れた石原空君(11)は「見たことない楽器で面白かった」、妹の秋さん(8)は「重たくて難しかった」と感想を話した。同保存会事務局長の岩崎喜平さん(68)は「日本民家園には昔の五箇山の姿が残っている。大変ありがたいこと」と話していた。
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