「お母さん、閉め出されないで!」――。ベランダや玄関の外に出た母親が子どもに扉や窓の鍵をかけられ、家に入れなくなってしまう事案が多摩区内で複数発生したことを受けて、多摩消防署が注意を呼びかけている。
今年8月、母親の閉め出され案件で同じ日に2件の119番通報があったという。10月に入ってからも、1歳児に閉め出された母親から通報が舞い込んだ。「消防署に救助指令が入ると、消防車3台、救急車1台がサイレンをとどろかせて急行。近所からは何ごとだと人が集まります。玄関や窓を破壊して救助した場合は、当然修理が必要です。恥ずかしい思いをし、お金までかかってしまいます」と話す同署の秋元良己署長。最近では、電気錠の玄関ドアも注意が必要だという。
閉め出し防止や閉め出された際の対策として、同署は4つの方法を示す。【1】玄関から出るときは時間が短くても鍵を身に付けておく【2】ベランダに出るときは窓に隙間をあけておく【3】緊急性がなく鍵を開けたい場合は業者に依頼する【4】家や部屋の外に出るときは携帯電話を携行する――。秋元署長は「ベランダの窓は、できれば隙間に何かを挟んでおくことがベスト。事前にどのくらい開けておけば鍵がかからないか確認しておきましょう」と警鐘を鳴らす。
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