川崎市中学校総合体育大会(市中学校体育連盟など主催)が、9月19日から市内各地で始まった。全国大会や地区予選大会が中止になる中、中学3年生にとってこの大会が今季唯一の公式戦になる種目も多い。大会は10月18日まで、全15種目、17競技で開催。
初日の19日、多摩スポーツセンター野球場(菅北浦)では野球の第1試合で、稲田中学校と南菅中学校が対戦。昨年秋以来の公式戦を、稲田が10―1で制した。「この大会ができて本当によかった。選手たちにとって『けじめ』になったのでは」と、稲田の佐藤孝之監督は語る。約3カ月の休校中、各校ではチーム練習ができず、選手同士で連絡を取り合いながら個人練習をするケースがほとんど。澤口真翔主将は「何もできないまま終わってしまうのかと、とても不安だった」と振り返る。6月の学校再開後も部活動はできない状況が続き、全体練習ができるようになったのは7月ごろだ。
南菅の小林崇監督は「3年生は宙ぶらりんの状況が続き、目標も見出せなかったが、この大会で次のステップに進めるきっかけになった」と手応えを話す。中島悠河主将は「最後の試合になってしまったけど、できてよかった。これからは受験勉強に専念したい」と前を向いた。
同大会では消毒や3密回避など選手、保護者に対して会場ごとに感染防止対策がとられている。
|
<PR>
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|