県立向の岡工業高校(堰)の生徒が人命救助に貢献したとして、高津消防署(藤原收署長)が12月16日、同校で感謝状の贈呈式を行った。
感謝状を受けたのは、3年の鳥丸彩紀さんと松井大さん、2年の請盛艶さんと加藤夏稀さんに加え、JR南武線久地駅の駅員である松澤一夫さん(59)。生徒4人は10月27日、下校時に久地駅構内で倒れている男性を発見。駅員を呼び、松澤さんが胸骨圧迫マッサージを開始した。その間に、生徒は救命処置のための医療機器「AED」のある場所を探そうと、スマートフォンを活用。同駅にほど近いクリニックにAEDがあることを見つけ出し、「ダッシュで取りに行った」と振り返る。現場を通りがかった医療従事者のサポートなどもあり、滞りなく救急隊員に引き継ぎ。男性は入院後、社会復帰を果たしているという。
発見からAEDによる心肺蘇生までにかかった時間は「わずか8分」だったとみられ、藤原署長は「心肺停止の傷病者への早期の救命措置は予後に効果があるため、高校生たちの行動は本当に適切で迅速」と評価。「救命講習をぜひ受けてもらいたい」と語りかけると、生徒からは「そういった講習があるのなら受けてみたい」と前向きな回答が寄せられた。
同件では今月8日、東日本旅客鉄道横浜支社から生徒4人への感謝状贈呈もあった。
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