神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2021年8月20日 エリアトップへ

父の沖縄戦、腹話術で 第2世代 柳川さん語る

社会

公開:2021年8月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

 戦後76年にあわせ8月7日、川崎市平和館(中原区)で「平和を語る市民のつどい」が開かれた。父の沖縄戦の体験を腹話術で語り継ぐ柳川たづ江さん(藤沢市)=写真=らが講演した。昨年はコロナ禍で中止だったため2年ぶり。オンラインで同時配信もされた。

 柳川さんは人形のふくちゃんとの掛け合いを通して、日中戦争と沖縄戦を戦い、戦後はPTSDで苦しんだ父親、故・日比野勝廣さん(享年85)の体験を語った。日比野さんは沖縄戦で、体に爆弾を巻き付けて敵の戦車に突っ込む肉薄攻撃の配置班長だった。

 ふくちゃんの「死ななくてラッキーな仕事だったね」の言葉に、柳川さんは「自分の命令で仲間が死んでしまう。指先一つで殺してしまったと戦後もずっと苦しんでいた」と語った。

 日比野さんは終戦までの3カ月をガマ(洞窟)で生き延び、戦後は100回以上沖縄を訪れた。今も残るガマに足を運び「次は戦争のない平和な時代に産んでもらえるよう母親に頼もうや」と死んでいった仲間を思い、語りかけていたという。

 「戦争体験の伝え方はいろいろあっていい」と腹話術を用いて学校や催しで語り継いでいる柳川さん。「戦争は終わってからもずっと、人の中で暴れまわるもの。当時の人が手に入らなかった時代に私たちは生きている。私は『社会への興味』『人を思いやる優しさ』を持つことを心に誓っている。皆さんも心の中に平和のとりでを築いてほしい」と語った。
 

「バンバンなら私もいける!」

【新台入替】5月7日㈫「スマスロ交響詩篇エウレカセブン4」 ブラッサム・ポラリスで

http://www.prime777.co.jp/

<PR>

多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6

「ばら苑の歩み伝えたい」

「ばら苑の歩み伝えたい」

ボランティアがCF挑戦

5月3日

春の看護イベント

多摩病院

春の看護イベント

5月13日 入場・体験無料

5月3日

良いまちを次代へ

地下鉄延伸期成同盟会

良いまちを次代へ

第6回総会で意思を共有

5月3日

市民に優勝を報告

Ⅴリーグ連覇 NECレッドロケッツ

市民に優勝を報告

5月3日

「風船爆弾」めぐる対談

登戸研究所資料館

「風船爆弾」めぐる対談

5月25日 参加者募集

5月3日

川崎市誕生、市民劇に

川崎市誕生、市民劇に

5月に2会場で上演

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook