戦争放棄などを定めた日本国憲法第9条に思いを寄せ、毎年9月9日の午前9時9分に実施する「平和の鐘つき」が、今年も登戸の長念寺で行われた。たま九条の会が主催し、生田9条の会、すげ9条の会、のぼりと9条の会が共催。
12回目の当日は降雨の中、感染症対策のもと約50人が参加。「9条は世界の宝」「世界中の子どもたちが戦争で泣かないように」「コロナが収束するように」など、平和への願いを口にしながら、一人ずつ交代で鐘をついた。
同寺の小林泰善住職は「このような状況で大勢の方に来ていただいた」と感謝を表し、「コロナと共存し、安心して暮らせるようになれば」と願いを込めた。
しろたにさん語る
本堂では、かわさき九条の会代表で日本腹話術普及協会理事長の腹話術師・しろたにまもるさんが「心に残る平和の話」をテーマに講話。兄が長崎原爆で亡くなり、探しに行った父親も体調を崩したことなど経験談を交え、思いを打ち明けた。
時折、時事風刺にユーモアを交えながら、相棒の「ゴローちゃん」との掛け合いを披露。「小さな声でも今日の鐘のように響き合う」と、平和への願いを伝えることの大切さを呼びかけた。
たま九条の会を2004年に結成した、世話人の田代浩一さんは「『世の中に正しいことぐらい強いものはない』という言葉が憲法の話の中に出てくる。次の世代に伝えようという思いでこれまでやってきた。これからも活動を続けたい」と胸中を語った。
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