川崎市は先月、小学5年生と中学2年生を対象にした2021年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果概要を公表。体力合計点の平均数値は、男女共に前回(19年度)の結果を下回り、全国平均よりも低い数値だった。
コロナの影響で2年ぶりに実施されたスポーツ庁の全国調査で、川崎市では小学生約1万2千人と中学生約9千人が対象。握力や50m走など複数種目の実技と質問紙調査が、昨年4月から7月にかけて行われた。
体力合計点平均が51・81点だった小5男子は、握力と長座体前屈で全国平均を上回った。小5女子(52・75点)は長座体前屈、中2男子(37・04点)は持久走が全国平均超えで、小5女子(43・77点)は握力が全国と同等。その他種目はいずれも全国平均を下回った。生活習慣等調査からは、中学生のスマートフォン等での映像視聴時間が長い傾向が見られた。
体力低下の主な要因として、市は「新型コロナの影響を受け、学校の活動が制限されていることで、体育の授業以外での体力向上の取り組みが減少した」と分析。運動やスポーツをすることが「好き・やや好き」と回答した割合も全国より低いことから、「運動の楽しさや喜びを味わうことのできる工夫が必要。運動に親しむ取り組みを推進する」としている。
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