JR東日本は2月18日、二酸化炭素(CO2)を排出しないエネルギーとして注目される水素を用いたハイブリッド電車「HYBARI(ひばり)」を公開した。3月下旬から南武線の川崎―登戸間などで試験走行し、安全性等を確認。2030年の実用化を目指している。
HYBARIは、JR東日本が日立製作所とトヨタ自動車の協力を得て開発。水素と空気中の酸素の化学反応によって生じる電力と、ブレーキ時に生まれる電力で走行するため、二酸化炭素が発生しない。JR東日本が2050年までの達成を掲げるCO2排出量実質ゼロ(脱炭素化)の取り組みの一環。
JR東日本と川崎市は15年に包括連携協定を結び、水素の利活用としてJR武蔵溝ノ口駅のエコステーション化などを共に推進している。市のこうした協力体制や水素供給のしやすさなどから、実証試験箇所として南武線を選定した。
南武線尻手支線と鶴見線も実証試験の対象。乗客を乗せない形で実施する。主に夜間に行うが、性能や安全性などが確認できれば日中の走行も検討していくという。開始日や時間などは非公開。
将来的な営業区間は、実証試験の結果を踏まえて選定するという。
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