ワクチン77人分を途上国へ 岡上で地域上げてのボトルキャップ回収運動広がる
区内岡上でペットボトルキャップ回収運動が広がりを見せている。岡上小学校(栗田博美校長)を中心に町会などが協力。開始から約2年で77人分のワクチンに相当するキャップ6万1600個(1月12日現在)を回収した。
岡上小でボトルキャップの回収運動が始まったのは平成21年6月。栗田校長がペットボトルキャップをワクチンに変える取り組みを報じた新聞記事を児童らに紹介したのがきっかけだった。数人の児童が協力を申し出たことから運動がスタート。児童らは自作のポスターや回収箱を作るなどして校内に協力を呼びかけた。1ヵ月ほどで全校児童はもちろん、教職員にまで活動が浸透し、学校中からキャップが集まるようになった。
活動は地域の大人たちをも巻き込んだ。地元岡上町内会がこの取り組みを広報紙で取り上げると、地元住民らも一斉に協力を申し出、学校には各家庭から出た大量のボトルキャップが寄せられるようになった。岡上西町会は独自に行っていたキャップ回収を小学校へ集約。児童ら数人が始めた運動は、地域をあげての一大プロジェクトへと成長していった。
これまでに集められたキャップの総数は6万1600個(1月12日現在)。開始から2年を待たずに約77人分のワクチンと変えられる量を集めた(ワクチン1人分に必要なキャップは800個)。
栗田校長は「こんなに沢山のキャップを回収できたのも地域ぐるみの応援があってこそだと思います。回収運動を通じ、昔から小学校を大切に思って下さる地域の方々の思いを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいです」と話している。
|
|
|
|
|
|