麻生区長に就任した 瀧峠 雅介さん 磯子区在住 56歳
区民に身近な役所作りを
○…川崎市役所の総合企画局や総務局人事部などで手腕を発揮し、先月1日に約400人の職員を束ねる第15代区長に就いた。30年以上の本庁勤めで区役所勤務は初めてだが、新天地での挑戦に意欲を燃やす。「区民と一番距離が近い区役所で働けることがすごく嬉しい。まずは地域の課題を把握しながら、高齢者福祉や子育て環境の充実など、誠意ある住民サービスを提供したい」
○…昭和54年、入庁。総務局で住民基本台帳や国民年金など電子記録のシステム運用を担当していた。総合企画局では川崎市の総合計画「川崎再生フロンティアプラン」策定にも尽力。有識者や市民の意見を集約しながら、議論をまとめるなど難しい舵取り役を担ってきた。さまざまな立場の人と議論を深める中で常に忘れてならないことが〈誠実さ〉だと感じた。「行政サービスは一つの事柄に関して市民から色々な意見が出る。我々はそれらの意見をしっかり聞き、公平な視点で課題に取り組んでいくことが大事」と常に初心を忘れない。
○…多忙な業務の中で束の間の楽しみがスポーツ観戦。野球やサッカー、バスケットボールなどさまざまなジャンルに興味を持つ。川崎フロンターレの後援会にも所属し、麻生グラウンドで選手の練習を見学することも。選手のひたむきな姿とフェアプレー精神に刺激を受けることも多く、川崎フロンターレの中村憲剛選手は好きな選手の一人。「チームの司令塔としてゲームを組み立てる姿に、少なからず自分も影響を受けているかもしれない」
○…就任から約1ヵ月。地域の課題解決に向け、区民との橋渡し役となる身近な存在を目指す。「地域で防災や防犯、福祉などの連携を図るとともに、芸術のまちづくりやコミュニティづくりも推進していきたい」。従来の考え方に捉われない自由な発想に基づき、これからの麻生区のまちづくりを担っていく。
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