区民まつりに被災店を招待 区商連が販売場所を提供
被災地支援の一環として、麻生区商店街連合会は今年のあさお区民まつりに被災地域の店舗を招くことを決めた。被災地域のアンテナショップや飲食店などに出店してもらう試みで、消費の機会を作り、売り上げ確保を後押しする形だ。
区商連では地震直後から、被災地のためにできる支援策を模索していた。当初区政30周年を祝う企画を盛り込む予定だったが、震災の発生で被災地の店舗が商品を販売する場所や機会がないことを知り、「売り上げを確保できる機会を提供しよう」と実現に至った。店舗選びは、区商連のメンバーが都内のアンテナショップや被災地の飲食店に出店を呼びかけていく。
今回の企画では、被災地支援のために設けられた川崎市の補助金制度を活用。各店舗が使用するテント代などを補助金で賄う。
今年のあさお区民まつりは、これまで麻生図書館前に設置してきた舞台をなくし、区役所の駐車場スペースの一部を飲食店ブースとして拡大する。区商連などを中心に約28店舗の飲食店が出店する内、半分を被災地域の店舗スペースに充てる。「みちのくコーナー」と題し、被災地の名物料理を味わえるようにする。
区商連の野村衛会長は「同じ商売人として商品を販売する場所がないのは大変なこと。今回の企画で少しでも手助けになれれば」と話している。
あさお区民まつりは10月9日(日)、麻生区役所で開催される。会場には区商連の義援金箱を設置し、来場者に募金を呼びかける。また会場内には被災地の雑貨などを扱った物産展コーナーなども設ける予定。収益金の一部は被災地への義援金として充てるという。
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