今月16日に「有楽こども曳山祭り」を主催する有楽自治会会長 関根 秀勝さん 千代ヶ丘在住 70歳
「ありがとう」をエネルギーに
○…千代ヶ丘1丁目から4丁目までを網羅する有楽自治会の会長を務める。地元で46年もの間、脈々と受け継がれてきた「曳山まつり」を主催。巨大な張子を引き、町内を巡回する祭りは区内でも珍しく、晩秋の風物詩として親しまれている。「唐津にゆかりのある久敬社と自治会との交流の歴史が伝統的な祭りを引き継ぐまでになった。昭和43年から続くお祭りを大切にしていきたい」
○…1941年世田谷生まれ。18歳で航空学校に入学し、厳しい寮生活を送った。「消灯後も毛布に懐中電灯を入れて勉強した。振り落とされないよう、必死だった」。パイロットとして山口県の防府や沖縄などで勤務。95年に退官すると東京証券取引所で証券決算の仕事に就いた。退職後、自分の健康のためにと、麻生区健康ウォークのボランティアに応募したことで地域との接点ができた。以来、スポーツ振興や防犯、美化活動など様々な分野に取り組んでいる。
○…週の大半は地域活動に費やす。忙しい毎日の中で、心身ともにリフレッシュするのは妻と一緒に通うスポーツクラブでの時間。「エアロビをやってみたり、ウォークサークルに参加したり。体を動かすのは楽しい」。同じ地域で活動する仲間とお酒を交わすのも大の楽しみ。「仲間との会合は励みになる。一番の至福のときかな」
○…地域の輪を広げていくための努力は惜しまない。スポーツで地域の繋がりを築こうと「金程中学校区わ・わ・わ・クラブ」の一員としてバドミントンやヨガ、卓球教室など地域住民が集える機会を広く発信している。「時々かけてもらえるありがとうという言葉がエネルギーになっている。身体の続くかぎり地域のための活動をしていきたい」。かつての空自パイロットは新たな「つばさ」で地域を飛び回る。
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