古民具に見る先祖の歴史 地元農家から集めた約60点を展示
柿生周辺地域の農家の蔵などに眠っていた古民具を展示する企画展があす15日から柿生郷土史料館で始まる。ひと昔前まで生活の傍らにあった道具の数々から先祖の歴史を辿ろうと地域住民らが企画した。
「ずっとこの企画がやりたかった。地域を歩くと農家には必ず先祖代々の蔵があり、今はもう使われなくなった古民具がひっそりと身を潜めていた」
柿生中学校の前校長でもある板倉敏郎さんは、地域の歴史を築いてきた先人たちの息遣いを現代に残す古民具を展示する企画をずっと温めてきたという。
昭和30年ごろまでは実際に使われていたという古民具は主に農具や日用品が中心だ。板倉さんとともに史料館を支える有志らの呼びかけで約7軒の農家から60点を超える古民具が集まった。
鋤や鍬、馬にひかせて田を耕した「まんが」や、大豆などの脱穀に用いられた「くるり棒」など、先人が少しずつ改良を重ねた後が残る道具の数々は、当時の人々の生活を今に伝える。
「郷土の古民具と信仰展〜農事・生活と信仰の姿」展示は10月15日・22日・29日の土曜日と、11月6日・13日・20日・27日の日曜日、12月3日・10日・17日・24日の土曜日。10月15日の午前11時と午後2時、29日の午後2時、11月6日の午前11時、13日の午後2時、20日の午前11時、27日午後2時からは古民具に関するガイドが行われる。
会場は柿生郷土史料館(市立柿生中学校内)。問い合わせは同史料館【電話】044(988)0004まで。
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