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麻生区版 公開:2012年3月2日 エリアトップへ

「里山ボランティア」の会長を務める 内野 勝雄さん 王禅寺東在住 71歳

公開:2012年3月2日

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子どもの心に残る里山を

 ○…早野聖地公園の一角で人と自然が共生する「里山づくり」に力を注ぐ。定年後のシニア世代を中心に、月2回の活動に精を出す。下刈りや伐採、植林をはじめ、清掃や炭焼きなど取り組みは様々。今の環境を整えるのに7〜8年かかった。「入会してまだ4年だけれど、この会の設立当初からコツコツと積み上げられてきた活動の一つひとつが今の里山をつくっているとしみじみ感じる」と振り返る。

 ○…1940年、埼玉県生まれ。人形屋の実家周辺は下駄屋や鋳物屋などが並ぶ職人の町で、幼少期から仕事を手伝うことが多かった。定年を迎えるまでは公務員として働いた。この時、区制推進事業として行った土器作りを通し、土と火と水だけでものを作ることに感動を覚えた。この経験が起点となり、自然への興味や共存を考えるようになった。「ものが溢れる時代だからこそ、自然と対話し、どれだけの恩恵を受けているかを考える必要がある」

 ○…陶芸や彫刻などの創作活動は30年を超える。自宅敷地には作品作りに没頭できるようにと18畳の作業場を設けた。青白磁の大皿や志野焼き、木彫りの彫刻など600点がずらりと並ぶ。陶芸は講師として生徒に教えるほどの腕前。木や土と対話しながら何かを創りあげる感動を伝えたいと奔走する。「今は桜の木でテーブルを制作中。素材の味を生かしながら、気分に任せて作るひと時が何より楽しい時間」

 ○…里山を多くの人に愛して欲しい。その思いを伝えようと毎年3月に東柿生小学校の卒業生を招き、植林活動を行っている。卒業と同時に植えた苗木が年月を経て、どれだけ生長するか。苗木に負けないくらい成長した子どもたちの姿を見ることが何よりの楽しみだ。「子どもたちの成長に寄り添う早野の里山がいつまでもそこにあってくれれば。子どもたちの心に残る里山を未来につなげるのが私の役目」

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