麻生区版 掲載号:2012年5月25日号
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日本映画学校 「学んだプロ魂 作品に刻む」 閉校控え最後の卒業制作

撮影現場には学生たちの熱い思いが交錯する
撮影現場には学生たちの熱い思いが交錯する

 来年3月に閉校する日本映画学校(千葉茂樹校長)の学生らがこのほど、卒業制作の撮影に着手した。日本初の映画専門学校として多くの映画人を輩出した同校。最後の卒業生らが今思うこととは何か。制作の現場を追った。

 「一般企業への就職か、映画の道か。自分たちがぶちあたった葛藤をそのまま脚本に込めた」。大学の映画サークルで出会った男子学生の葛藤をテーマに卒業制作の脚本を手掛けた萩野洋平さんは話す。母校の26年の歴史の重みを感じながら、集大成となる作品作りに取り組む第25期生のひとりだ。「銀幕の世界に憧れ、母校の門を叩いた。ここでプロとしてのものの考え方を学び、より一層思いを強くした」

 映画の道に進む学生がいる一方で、新たな道を選ぶ者も少なくない。狭き門と謳われる業界。家庭の事情や世の中の情勢を鑑み、別の選択をした学生にとっては文字通り、この卒業制作が最後の作品作りとなる。

 映画以外の分野でさらに学びたいと大学進学を検討する岡部雄祐さんはこの作品に学生生活で得たすべてを込めるつもりだという。「ここで学んだことはこれからの人生にきっと役に立つと信じている。これまで学んだことを昇華させるために全力で取り組みたい」

 思い思いの感情を飲み込みながら走り出した卒業制作。これから3ヵ月をかけて行われる撮影をOBが支えるのは同校の伝統だ。7年前に同校を卒業し、現在はCM制作の仕事に就く山中同さんは「励まし、時に意見を戦わせながら、後悔のない作品を作ってくれれば。自分もプロとして出来る限り支えたい」と話す。

 完成した作品は来春、都内港区の「スペースFS汐留」で一般にも公開される。制作の様子は同校の公式ブログ(http://jami25.blog.shinobi.jp/)で閲覧できる。

 「日本映画学校」…日本で初めての映画専門学校として1986年に開校。映画監督・今村昌平氏が開校した横浜放送映画専門学院が前身。新百合ヶ丘駅北口にキャンパスを構え、数々の映画人やタレントを輩出した。近年では卒業生の李相日監督が『悪人』で毎日映画コンクールの日本映画大賞を受賞した。2011年に日本で初めての映画の4年制大学「日本映画大学」として改組される。大学の開学を受け、専門学校は来年3月をもって閉校することが決まっている。最後の卒業生となる第25期生は120人。
 

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