「かわさき農作物ブランド品」に指定されている「多摩川梨」の収穫が始まっている。今年は、花の開花が昨年に比べ2週間ほど早かった影響で、出荷も前倒しとなっている。生育は順調で、出荷は8月末から9月初めにかけてピークを迎える。
「多摩川梨」の歴史は古く、川崎市によると、江戸時代初期から栽培されていた記録があり、地元の名産品として親しまれている。特徴は、糖度が高く、甘みがあること。8月に入ると、全国から注文が寄せられるという。
区内で梨栽培を行う、金子昇さんによると、今年は、春先にかけ急に暖かくなった影響で、花の開花が2週間ほど早かった。そのため、全ての作業が前倒しとなり、金子さんの農園では、今年は昨年より約2週間早い7月23日から収穫が始まった。
早い梅雨開けで小ぶりに
関東地方では例年に比べ10日ほど早い梅雨明けとなったこともあり、金子さんは「水分量が少し足りず、このままの状態で推移すると、全体的には小ぶりとなりそう。しかし、その分糖度が高くなり、甘い実になりそうですね」と話している。これまで、病気もなく、生育は順調で、出荷量は例年通りとしている。
金子さんの梨園では、約10品種栽培しており、初めに出荷される品種が「愛甘水(あんかんすい)」。そのほかには、「幸水」「豊水」などがあり、10月初めまで順次出荷されるという。
多摩川梨はセレサモスで販売されるほか、金子さんの梨は、早野にある自宅でも随時販売される。
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