「福祉事業振興の基盤に」 市がフォーラム設立
市はこのほど、福祉と産業を繋ぐネットワークを形成する基盤として「川崎市ウェルフェアイノベーションフォーラム」を設立したと発表した。先月23日には川崎商工会議所で設立式を行い、参画者約200人が出席。参画者による情報提供やネットワーク活用事例の発表などもあった。
同フォーラムは、福祉事業者や製造・流通・IT・建築事業者、デザイナー、金融機関、医療関係機関等、約180の会社や団体で構成されている。会長には千葉商科大学の島田晴雄学長が就任し、式では「本フォーラムは高い志を持ちながらも、地に足の着いた現実的なイノベーションを続けていく」と呼びかけた。
市が同フォーラムを設立した背景には、社会保障制度の見直しや介護者の負担軽減など、新たな社会的課題の発生がある。市は、福祉事業を推進していくためには、福祉や介護現場に従事している関係者や市内中小企業等をつなぐネットワークの形成を重要であると考え、今回の設立に至った。
今後は同フォーラムを活用して、福祉現場のニーズ等を的確に反映した製品・サービスを開発するプロジェクトを複数創出していく。具体的には、介護従事者の負担軽減に繋がる製品等を福祉施設で活用することや、介護ロボット等の新たな福祉製品の創出といった取り組みを行うという。
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