区民の手作りで始まった「あさお芸術のまちコンサート」が1月7日の公演で100回目の節目をむかえる。市民館で開催される記念コンサートを来月に控え、企画、運営を手がけるコンサート推進委員会を取材した。
あさお芸術のまちコンサートの始まりは2000年度。区民が気軽に音楽を楽しめるようにと区と市民の協働事業として行われた「あさおランチタイムコンサート」が前身。麻生区在住の音楽家を中心に区役所のロビーでコンサートが開かれ、2009年度からは音楽で繋がるまちづくりを推進するために会場を区内ホールなどに移し、名称を現在の「あさお芸術のまちコンサート」と改めた。麻生区地域課題対応事業として、今年度からはコンサート推進委員会が発足。企画、運営は推進委員会が行っている。
委員長を務める丸山博子さんは「『人と人、地域と地域』の交流を深める目的で開催したのが始まりです。100回目の節目を迎えることができたのも、たくさんの方々の支えや協力があったからこそだと思っております」と話す。
第1回目となった前身のランチタイムコンサートは3団体から始まったが、回を重ねるごとに広がりをみせ、今では70以上の団体が参加している。1月7日の記念コンサートには2団体11人の演奏家が出演。麻生高校吹奏楽部や百合ヶ丘小学校「ゆりっこ合唱団」など5団体がゲストとして登場する。
震災を風化させない取組み
同推進委員会では、東日本大震災を風化させないために、2012年度から「3・11忘れない〜明日へ向かって」を副題としている。7日の記念コンサートでも、子どもたちが未来へ向かいながら生きていく思いをつづった詩の朗読も予定されている。
丸山さんは「芸術のまち麻生区で、次世代の子どもたちに対して音楽が身近に感じられる環境になればうれしい。これからも音楽を通して、人と人地域と地域がつながっていけるようにしていきたい」とコンサートへの思いを話す。
記念コンサートは開演午後1時(開場午後0時半)、入場無料(当日先着1000人、定員になり次第終了)。
問合せ、詳細は麻生区役所地域振興課(【電話】044・965・5116)まで。
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