市政報告 寄 稿 障がい者の高齢化へ対応を! 川崎市議会議員 花輪 孝一
近年、障がい者自身の高齢化・重度化が進み、またご家族の高齢化により、いわゆる「親なき後」の問題が顕著で、私達のところにも深刻なご相談が寄せられています。
そのような状況の中で、川崎市は家庭的な雰囲気を持つグループホームの定員を毎年80人増員するとともに、その実態に合わせた本市独自の補助金の創設や助成金の増額など、質・量の両面で地域生活支援に努めているとしています。
しかし、障がい特性によっては在宅やグループホームなどでの生活になじまないケースもあり、特別養護老人ホームなど一定の入所施設の拡充が必要だと考えます。
特別養護老人ホームの待機者が、全市で6000人余と推定される状況では早急な実現はなかなか困難だとは思いますが、障がい者の一定程度受入れが可能となるような仕組みづくりが求められています。
また、既存の障がい者向け施設の老朽化も心配です。麻生区内にある「川崎授産学園」「柿生学園」等も建て替えや大規模修繕が必要な状況となっています。
いわゆる「箱物行政」に対する批判から施設整備を抑制していこうという考え方もありますが、障がい特性をふまえながらソフト、ハード両面からサービス基盤を拡充していくことが大事な視点です。
これからも、障がいのある全ての方が自立と尊厳を維持し、生涯安心して暮らせる社会づくりをめざしてまいります。
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