議会報告 タッチパネルからの交通情報発信 川崎市議会議員 月本たくや
新百合ケ丘駅南口のバスターミナルでもそうですが、路線やバス事業者が異なっても途中まで同じ経路であったり、同じバス停に停車したりする例が多くあります。
しかし、乗り場はバス会社ごとに設定されているため、一番早く着くバスが何番乗り場のどのバスかがわかりにくい状況になっています。そのため、バスの利用が一見、難しく、利用しづらい印象を与えることが多いかと思います。
乗りやすく、わかりやすく、利用しやすい交通環境を目指し、各バス会社の運行情報を共有し、ターミナル駅のバス乗り場で、利用しやすい情報提供サービスを導入すべきです。
例えば、韓国ソウル市にUシェルターと呼ばれるバス停があります。バス停に大画面のタッチパネルがあり、バスの運行状況や周辺情報を多言語で検索できるようになっています。タッチパネルは銀行のATMでも使用されているため、パソコンが苦手というご高齢の方にとってもわかりやすいものなので、このような電子情報案内板を設置すると利便性が高まります。
特に、バスの発着や乗り換え情報を検索すると、何番乗り場のバスが一番早いかということが分かれば、利便性が高まります。各バス会社の運行情報が共有できれば、電子情報案内板を設置するような大きな駅のバス停ではなくても、携帯電話やスマートフォンで検索できると、バスを利用しやすくなります。
また、大画面のタッチパネルの整備も合わせ、音声案内もできるようにすれば、障がいのある方や外国人にとっても利用しやすくなります。バス会社のそれぞれの事情もあり、調整が難しい部分がありますが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目標時期に設定し、まちのユニバーサル化(だれでも利用しやすい)を目指すべきと、議会で提案しています。
バスの利用者が増加すれば、渋滞緩和にもつながります。道路整備には時間も費用も要するところを賢い手法で解決する、これがスマートな課題解決の一例です。
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