麻生消防署は4月1日、区内4カ所目の出張所となる栗木出張所の運用を開始した。栗木出張所は2012年12月に建物が完成していたが、柿生出張所の改築工事により、臨時柿生出張所として代替運用されていた。先月、柿生出張所の改築工事が完了し、両出張所が体制を整え、これまで課題だった区内北西部への対応が強化される。
栗木台4の2の1に建設された栗木出張所は鉄筋コンクリート造地上2階建てで、延床面積598・07平方メートル。川崎市消防局によると、区内北西部の黒川・はるひ野地区は、開発により市内でも特に人口増加が著しく、消防体制が課題になっていたという。柿生出張所からも距離があり、火災発生時にも迅速に対応できるよう、消防・救急体制、災害対応力の強化を図った。
隊員は12人配置され、8人のチームで交代制をとる。管轄エリアは五力田、白鳥1〜4丁目、栗平1・2丁目、栗木、栗木1〜3丁目、黒川、南黒川、はるひ野1〜5丁目、栗木台1〜5丁目。非常用消防車であるタンク車が配備されたほか、同出張所は中高層ビルを想定した訓練施設としての機能もあり、侵入訓練や救出訓練などを行うことができる。同所の白井泰延所長は「近隣の住民の方々に親しまれるような出張所にしていきたい」と話す。
災害・ウイルスに対策
柿生出張所は世田谷・町田線の拡張工事に伴い、改築された。延床面積は220・37平方メートルから約3倍の761・77平方メートルに拡大。栗木出張所とともに、緊急災害時の防災物品や土嚢などを収める警防倉庫、ノロウイルスやインフルエンザウイルス対策として隊員用の救急消毒室、ホース乾燥塔などが新設された。
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