4月1日付で第16代麻生消防署長に就任した 松澤 孝行さん 多摩区在住 58歳
「信頼される消防署に」
○…副署長を務めて以来4年ぶりの麻生消防署。地域の人へのあいさつで「お帰りなさい」と声をかけられた。「副署長時代にお付き合いさせて頂いた方々が覚えてくれていたことが嬉しくて」。慣れ親しんだ麻生区の消防署長として154人の職員に求めるのは「区民から信頼されること」。そのためには「基本となる服装や敬礼、あいさつなど基本を徹底していきたい」。
○…おじが消防職員だったことや父親が団に入り活動していた影響から消防職員の道へ。サイレンを鳴らして消防車を運転するおじの姿や連絡をうけるとすぐに現場にいく父親を見て「カッコいいなと。憧れがありましたね」。大学卒業後に入局。現場の最前線で働く救助隊員へ自ら手を挙げた。「救助隊員しか着ることができないオレンジの制服を身にまとい、人の役にたちたい思いが強かった」。小隊長や隊長を歴任しても常に「人のために」を胸に職務にあたった。
○…中越地震が発生した04年、危機管理室に勤務していたことから地域防災計画の見直しに携わった。同時に市民の地震への備えや知識が充分でないことに危機感を覚え市で初めて防災出前講座を企画。食糧の備蓄や家具の転倒防止策などの重要性を防災訓練などに出向き訴えた。「5、6人のお茶の席に呼ばれたりしたこともありましたね」。休日返上で講座を行うこともあったが「継続することが大事だと思っていたので気にならなかった」。現在でも出前講座が続いていることに嬉しさを感じている。
○…6年前から陶芸を趣味にしている。集中力を保つことに加え「作った通りに形に残る。現状が表れることがいいんだよね」。火災や災害はいつ発生するかわからないため、常に集中力を保っている。一方で、職員や地域住民などが支え合うことも必要だと感じている。「消防署、地域が一体となって安全で、安心して暮らせる麻生区にしていきたい」
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