川崎市は、鷺沼駅前(宮前区)で発生したケヤキの枝の落下事故を受け、幹線道路沿いを中心とした街路樹のケヤキと桜を対象に、市内7区で一斉点検を4月末まで実施した。区内の対象はケヤキ、桜ともに約500本。
事故が発生したのは4月14日午後。鷺沼駅前のフレルさぎ沼の敷地内にあるケヤキから長さ9メートル、重さ20キログラムある枝が女児に落下。女児は重症を負った。
ケヤキを管理していた東急ストアは1日2回、目視による点検を行っていたが気づかなかったという。
宮前警察署は枝が折れた原因を現在調査しているが、折れた部分に虫の巣が見られることなどから枯死の可能性が高いとしている。
今回の事故を受け、川崎市では麻生区を含む7区の街路樹の点検を4月15日から開始。対象は市内に4万本ある幹線道路沿いを中心とした街路樹のうち、ケヤキ2500本、桜1200本。各区の道路公園センター職員などが目視で確認し麻生区内は各500本が点検の対象となった。
目視のポイントは枝から葉が出ているかどうか、皮がめくれていないかどうか。ともに枝が枯れている可能性を確認した。
疑わしい場合を含め、異常が見られた枝は現在、せん定処理が行われている。
区道路公園センターによると、今後はケヤキや桜以外の街路樹や公園内の樹木の点検も随時進める予定。
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