明治大学の学生と区内古沢の農家が協力し、栽培した菜の花から採れる菜種油を資源循環し、明大生がスイーツづくりを行う「菜の花プロジェクト」が始動している。地元の野菜と組み合わせたスイーツのレシピもつくられる予定だ。
「菜の花プロジェクト」は、区が地域課題に対し、地域団体の提案を受け、協働で解決していく「2014年度麻生区地域課題解決型提案事業」の1つにこのほど盛り込まれた。提案を行ったのは環境問題に取り組む地域団体「かわさきかえるプロジェクト」。
「菜の花プロジェクト」では、古沢の農家の協力を得て、その農家がもつ畑の使用していない部分や水路を使って菜の花を育て、菜種油を搾油。区が今年度推進する「農と環境をいかしたまちづくり」の一環として、明治大学農学部(多摩区・生田キャンパス)の学生が、菜種油を使ったスイーツづくりを行う。再資源化の取り組みや体験を通じ、資源循環への意識増進を図っていく。
菜の花はすでに昨年秋に植え付けられ、6月中には明大生らが刈り取り、7月中には搾油が行われる予定だ。その後、菜種油でつくられたドーナツが、明治大学の秋の収穫祭でふるまわれるほか、地元でとれた野菜と組み合わせたスイーツのレシピがつくられる予定だという。
明治大学農学部の専任講師・本所靖博さんは「学生たちが現場に出ることによって、普段の勉強がどのようにいかされるか、どのような勉強をしていけばいいかがわかると思う」と話す。担当課の区企画課は「この機会に麻生区の地産地消の魅力を知って頂ければ。学生と地元農家の協力、資源循環など多くの意味があり、さまざまな展開が期待できる」としている。
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