川崎市消防局はこのほど、2014年上半期(1月から6月)の火災概要を発表した。火災件数は203件で前年同時期と比較して26件(14・7%)増加。上半期だけで200件を突破したのは11年以来3年ぶり。
過去10年間でみると、上半期の火災件数は05年が253件、07年が237件と高い水準が続いていたが、12年は159件、13年は177件と減少する傾向を示していた。
例年と同様、原因の第1位は放火(疑い含む)で、上半期で57件(28・1%)が発生。昨年同時期の43件と比べて14件増加した。今年の1月には集中して14件の放火があり、4月も4件、5月は3件、6月は3件発生した。
麻生区は9件
区別にみると(7月末時点)、川崎区で19件、幸区で4件、中原区で4件、高津区で10件、宮前区で7件、多摩区で6件、麻生区で9件発生した。全市で前年より減少する区はなかった。
同局では「一時は放火が収束したようにみえたが、8月6日に幸区で連続4件の放火が発生するなど依然として注意が必要。決められた時間にゴミを出すなど放火されにくい環境作りが大切」と話している。
また、今年は火遊びが増加傾向にあり上半期で9件発生した。同局では「ライターをできるだけ子どもの手の届かない場所に置き、真似をしないように子どもの前ではあまり使用しないなど家庭での対策をお願いしたい」としている。
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