株式会社シグマ(山木和人社長)=本社・麻生区栗木=が製造・販売するコンパクトデジタルカメラが、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞の金賞(経済産業大臣賞)を11月4日、受賞した。新しい基軸を打ち出したデザインが評価された。
同賞は、総合的なデザインの推奨制度。家電や車、ソフトウエアや地域づくりのコミュニケーション、ビジネスモデルなど、有形無形問わず人によって生み出されるものや活動が対象。受賞したデザインは「Gマーク」を付けることが認められ、同マークは「よいデザイン」の指標として認知されている。
今回同社が受賞した製品は3種類ある「SIGMA dp Quattroシリーズ」。dp1 Quattro Wideは大きさが、幅161・4ミリ、高さ67ミリ、奥行き87・1ミリ、質量425グラム(電池、カードを除く)。
同社によると、今回の製品は高画質の写真を実現させるため、新しいセンサーを搭載。熱やノイズをセンサーから離すために、右グリップ側にバッテリーを入れたレイアウトになったという。同社担当者は形を求めたのではなく高画質の写真を追い求めた結果、このようなレイアウトになったと説明する。
日本デザイン振興会は受賞理由を「バッテリーが納まっている右手用のグリップは手にしっかり馴染む。フォルムが生み出した液晶画面とインターフェースの見やすさも評価が高かった。カメラのデザインをプロダクトデザインとして再定義した意義あるデザイン」と発表している。
山木和人社長は「この度は大変光栄に思っている。これも日頃からのお客様からのご支援の賜物と感謝している。これからも格式的であり、高品質かつ美しい製品を作ることで社会の発展に貢献していきたい」とコメントした。
同社は、デジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ用交換レンズなどの製造、販売を行っている。1961年9月に(有)シグマ研究所を世田谷区に設立。2005年には本社を麻生区栗木に移転させた。
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