川崎市立小学校家庭科教育研究会(鈴木真優美会長)は10月29日、講演会「和食のおもてなし〜伝えたい伝統食のよさ〜」を市立上丸子小学校で開いた。
和食料理店、加賀料理杉の家やまぐちの料理長、山口利和さんを講師に招き、和食の良さと出汁の大切さを中心に講演を行った。
当日は市内小学校から家庭科の教師や栄養士など約50人が参加した。
山口さんは世界無形文化遺産に登録された「和食」の重要性を話し、「伝統の味を受け継いで欲しい。大人たちが和食を知らないと子どもたちに伝わらない」と強調。「子ども達は濃い味、化学調味料に慣れた舌になっている。出汁のうま味で良い料理を出すことが好まれる」と話し、実際に自分の店で出している出汁のレシピを公表し、参加者は出汁と料理を興味深く試食していた。
参加者は「香りが良い」「味が薄いのにとても美味しい」などと声を上げていた。
その後は、参加者がみそ汁や煮物など具体的な料理のコツを質問すると、専門家としてのアドバイスを行い、参加者は熱心にメモを取っていた。
鈴木会長は「若い教師たちが伝統食を教わるためには、私達全員で学ばないといけない。今日の講演会はとても有意義だった」と振り返った。
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