田園調布学園大学(櫻本光学長)が7日・8日、地域の子どもたちが仮想の町で仕事体験をし、社会の仕組みを学ぶイベント「ミニたまゆり」を開催した。多くの子どもたちが参加し、福田紀彦市長らも視察に訪れた。
同大では、ドイツの「ミニ・ミュンヘン子どものまち」を参考に、2005年から「子どもがつくる町ミニたまゆり」を開いており、今回で第10回目の開催となった。参加した子どもたちは、同大の学生からアドバイスを受けながら、自分たちの力で町を運営していた。
町には市役所や銀行、税務署、警察、自衛隊、市議会、報道機関、工場、飲食店などが設けられており、子どもたちは職業案内所で好きな職業を選び、仕事に就く。独自の仮想通貨「ユリー」が流通しており、仕事を体験した子どもには給料が支払われ、税金を徴収したお金で買い物や食事などができるシステムとなっている。こうした仮想の社会の中で過ごすことによって、仕事をすることの意味、社会や消費の仕組みを子どもたちに学んでもらうことが狙いだ。町には子どもたちが元気に働く姿で溢れていた。
東百合丘から参加した子どもの一人は「警察や飲食店などで働いて、働いたお金で食べ物を買って、おもしろかった。将来は人の役に立つ仕事がしたい」と話した。
「ミニたまゆり」の実行委員会委員長を務めた同大の番匠一雅准教授は「10回目を迎え、大学のイベントから地域に向けたイベントへと定着してきていると思う。地域の団体や企業、病院からの協力を得られ、みんなでつくる職業体験の場となり、よかった」と語った。
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