聖マリアンナ医科大学と昭和音楽大学、日本映画大学は、美しく年を重ねるビューティフル・エイジングをシニア層に提案する取組を進めている。3大学がそれぞれの特長を生かして「医学芸術連携」し、街の活性化に繋げることが狙いだ。3月1日に川崎市アートセンターで行われる合同シンポジウムでは、3大学が協力し、ビューティフル・エイジングをテーマに作った「自分史」や「若さ診断」などの映像を披露する。
同取組はワークショップによるアイデア発掘の取組などを通して大学等にイノベーション創出の強化を促す「2014年度文部科学省COIビジョン対話プログラム」の一環。昨年度から3大学のほか、近隣の明治大学や専修大学などの有識者とともに取組についてディスカッションを重ねてきた。団塊の世代が定年退職を迎え地元に戻ってきている今、麻生区内に住むシニア層に向け、ビューティフル・エイジングを提案することでシニア層に活力を与え、街を活性化させることが狙い。
同取組を取りまとめる聖マリ医大は「かっこいいおじいちゃん、おばあちゃんが街にいることで街が元気になり、それによって将来的には若い世代もどんどん移り住んでくるようになれば」としている。昨年実施したアンケートによると、麻生区の人々は健康や芸術などへの関心が高かったこともあり、麻生区で行うこととなった。
初の連携事業
3大学が連携し、地域のための事業に取り組むのは初。区内には聖マリ医大附属のブレスト&イメージングセンターや、昭和音大、日本映画大というそれぞれ医学・芸術の分野で長けた特徴をもつ大学や附属機関があるが、これまで連携した取組は行われてこなかった。聖マリ医大は「医芸連携で地域貢献の為に繋がりを持てたことは大きい。各大学としても地域との関わりをより深くもつきっかけとなれば」としている。
3月1日 合同シンポ
合同シンポジウムでは、すでに撮影されたシニア層のモデルの「自分史」やビューティフル・エイジングに特化した健診「若さ診断」の模様が医学的見地から映像で紹介される。映像には映画大、音楽には昭和音大がそれぞれ協力した。放映後、来場者との意見交換などが行われ、ビューティフル・エイジングが提案される。開催時間は午後1時から3時。入場無料。定員先着100人。参加申し込みは2月16日から聖マリ医大知財事業推進センター(【電話】044・977・8111)。
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