川崎市は6日、2015年度の麻生区予算案を発表した。15年度は農業資源の活用、子育て支援を拡充する。総額は区役所施設などの管理運営の予算権限を市から移譲され、14年度と比べ約34%増となっている。
15年度の区予算額は8億4307万2千円。14年度と比べ約2100万円増。主な事業は、安全安心まちづくりの推進、地域資源を活用した取組、道路の維持補修など8項目。
15年度は環境まちづくりの推進が拡充される。麻生区の特徴である農業・環境資源を活かし、区内の大学、農業事業者と連携し、活性化を推進する。黒川地域では、黒川地域連携協議会が14年度に策定した基本計画をもとに、実施計画を作成する。
総合的な子ども支援の推進では、新規事業として14年度に麻生区区民会議が主催した「子育てフェスタ」を、15年度は区が実施。地域全体で子育てを支えるまちづくりを進める。
地域コミュニティ活性化の推進では、地域の人材をコーディネーターとして育成する。人材を発掘・育成し、市民・地域活動につなげる仕組みを整備する。
区の機能強化は大幅増
15年度の予算案の特徴は、区の機能強化に向けた取組が大幅増となっている点。区役所、市民館、保健所、道路公園センターの施設管理運営の予算権限が区に移譲され、2億2799万9千円に。14年度の500万円から約2億2千万円の大幅増となった。主な取り組みは、各施設の維持、管理。14年度に新設された「区の新たな課題に即応するための取組」も継続して行われる。
区の担当者は「福田市長が掲げる、区役所の権限強化により、予算権限が移譲されているのが15年度予算案の特徴。これまで以上に区が責任を持って事業に取り組んでいきたい。誰もが住みやすい麻生区を目指したまちづくりを進めていきたいと考えている」と話した。
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