全国で発生した2014年の振り込め詐欺被害が過去最悪を記録した中、麻生区内は2013年と比べ件数、金額ともに減少したことが分かった。麻生署では昨夏から独自の対策を講じており、「被害減少に少なからず影響したのでは」としている。
昨年1年間の麻生区内の振り込め詐欺被害は16件(未遂2件含む)、約3185万円だった。13年の被害は21件・約7570万で14年は前年比でマイナス5件、金額は約4385万円減少した。13年には1件あたり1000万円以上の被害が2件あったが14年はなしだった。
金融機関へ独自に働きかけ
麻生署によると、昨年夏ごろから署独自で被害対策を講じてきた。毎日6人体制で金融機関に声掛けを実施。高額引き出しがあった場合は署に連絡をしてもらうように伝えてきた。金融機関からの連絡は200件を超え、振り込め詐欺を未然に防ぐケースもあったという。13年は19件だった未然防止は、14年は21件に増えたことから、こうした地道な取り組みが被害減少の要因となった。
麻生署の担当者は「金融機関のご協力が被害減少につながったことは間違いない。今後とも引き続き取組を強化し、少しでも被害を少なくしたい」と話した。
架空請求詐欺に注意を
一方、今年に入って区内では架空請求詐欺の被害が確認されている。消費者センターを名乗り「個人情報が流出した」などと電話で脅し解決金を要求するもの。麻生署は「金銭を要求する電話は全て詐欺と思ってほしい」と注意を呼びかけている。
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