国土交通省が先月発表した2015年1月1日時点での公示地価によると、川崎市の平均価格は住宅地・商業地ともに上昇している。麻生区でも住宅・商業地とも上昇しており、神奈川県政策局によると、特に新百合ヶ丘駅周辺の住宅地や商業施設への評価が高まっているという。
地価公示は、都市やその周辺地域で標準地を選定し正常な価格を公示することで、一般の土地取引に対して指標を与えるもの。
川崎市では住宅地、商業地がともに前年から価格が上昇。住宅地では昨年に引き続き全区の平均変動率が上昇しているが、市の平均変動率は1・1%(前年1・4%)と上昇率がやや鈍化した。商業地では武蔵小杉駅、川崎駅、溝の口駅周辺といった高度商業地域などで依然として高い上昇率を示しているが、各地点の価格が昨年に比べ多少落ち着いてきたこともあり、市全体の上昇幅はやや縮小する結果となった。
麻生区では、住宅地の平均価格が1平方メートルあたり20万3500円(前年20万1600円)と上昇、変動率は0・9%(前年0・7%)にアップした。標準地最高は「百合丘2の11の3」で1平方メートルあたり35万1000円。同地点は新百合ヶ丘駅周辺の住宅地で、他にも同駅周辺の住宅地で価格の上昇が見受けられる。
県政策局地価対策グループは、「新百合ヶ丘駅周辺の高級住宅地への評価が高まっているのではないか」と分析する。
また、商業地では、平均価格が1平方メートルあたり46万9800円(前年46万200円)と上昇した。
同グループは、「上昇率は前年の2・1%から1・7%に若干縮小傾向にあるが、新百合ヶ丘駅周辺の商業施設の収益性が評価されている」としている。
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