麻生警察署によると、振り込め詐欺の中でも身に覚えのない債務をだまし取る「架空請求詐欺」が同署管内で昨年末から横行している。今年に入り、4件・約2250万円の被害の届け出があり(5月11日現在)、同署は警戒を強めている。
昨年末から1月にかけて発生した架空請求詐欺1件(約1100万円)の被害届けが2月に出されたのを皮切りに、2月にもう1件(被害額約700万円)、3月に1件(被害額約150万円)、4月に1件(被害額300万円)と、連続して届け出があった。5月11日現在、麻生署管内の振り込め詐欺全体の届け出は今年に入り、7件・約3000万円で、架空請求詐欺が件数、被害額の半数以上を占めている。
麻生警察署によると、「高齢者をターゲットに、昨年末までは、オレオレ詐欺や還付金詐欺が目立ったが、昨年末以降はこれまでなかった架空請求詐欺の被害が目立つ」と話す。
手口は、消費者センター職員を名乗り「個人情報が流出した」と電話で脅し解決金を要求するものや、債権購入の呼び掛けなどで、振り込ませているという。
同署では、犯人は声が残ることを嫌がるため、高齢者宅では留守番電話に設定するよう町内会の集会や防犯講話、巡回時などに呼びかけを行い、対策を行っているが、被害の根絶にいたってはいない。
同署は「電話でお金の話や個人情報が流出したという話も詐欺です。実際に電話で話をしてしまうと、詐欺被害の知識も飛んでしまうので、高齢者宅では留守番電話設定のご協力をお願いします」としている。
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