神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2016年4月1日 エリアトップへ

卒業作品で川崎区にあるコリアタウンの人々を取材し、ドキュメンタリーを制作した 全(ジョン) 智愛(ジエ)さん 日本映画大学出身 23歳

公開:2016年4月1日

  • LINE
  • hatena

ルーツに向き合いながら

 ○…川崎区桜本の保育園で催されている老人会に参加するコリアンとペルー人女性などを取材したドキュメンタリー作品「愛しきトラジ」を日本映画大学の卒業制作として作り上げた。登場人物の明るい表情と、ルーツを探るリアリティが混在する同作は、イオンシネマ新百合ヶ丘での上映企画でも上々の反応を得た。「スクリーンで作品が流れたことと、観て頂いた方からの反応が良かったことが嬉しかった。お婆ちゃん達からも『こっちでいつやるの?』と言われているので早く観て貰えるよう調整中です」と今後は撮影地でのお披露目も予定している。

 ○…大阪府生まれ。テレビ好きだった幼少時からの思いと高校生まで続けた剣道での進学と、悩んだ末に選んだのが日本映画大学への進学。当初はバラエティ志向だったが、1年生の時にドキュメンタリーの奥深さに触れた。「自分が企画した作品で核心に迫ることが出来なくて先生から酷評されたんです。それでやる気になってドキュメンタリー作りの道に進みました」。

 ○…在日コリアン。大学2年生の時に語学留学しハングルを習得した。「世界中から同じルーツの人が集まる環境で文化などを学ぶことが出来て得たものは大きかった。ただ逆に疎外感も感じることもあり、環境の複雑さを今まで以上に感じてしまいました」と明かす。日本と韓国、自身のルーツとどう向き合っていくかはまだ模索中だ。

 ○…今春からドキュメンタリーを扱う制作会社に就職する。「学生時代を過ごした王禅寺での地域交流や、慣れ親しんだ識字ボランティア活動から離れることは寂しいですが、まずは仕事を頑張りたい」。様々な国籍の人が暮らす川崎での経験を生かし「在日外国人も高齢化が進んでいて、そういった問題に興味があります。まずは下っ端からですが、日本で暮らす外国籍の自分が作れるものを作ってみたいです」と笑顔で前を向いた。

麻生区版の人物風土記最新6

吉原 智子さん

市立柿生小学校でPTA広報委員長を務める

吉原 智子さん

上麻生在住 36歳

3月29日

小ノ澤 幸穂さん

梨の木団地で初めて開催されたリサイタルでピアニストを務めた

小ノ澤 幸穂さん

王禅寺東在住 46歳

3月22日

白川 北斗さん

先月開催された「早野で冬の自然を楽しむ会」の代表を務めている

白川 北斗さん

王禅寺東在住 52歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

太田 行英(やすひで)さん

結成20周年を迎える「しまりすアートクラブ」で講師を務める

太田 行英(やすひで)さん

多摩美在住 87歳

3月1日

名川 創さん

「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める

名川 創さん

王禅寺西在住 67歳

2月23日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook