麻生市民館でシャンソンフェスティバルを行う「ラ シャンソン エヌ」代表を務める ひがし 映里(本名・東 映里子)さん 高石在住
地域にシャンソンの魅力を
○…地元で気軽に楽しめるシャンソンを、と2001年から毎年、麻生市民館大ホールで「麻生シャンソンフェスティバル」を開催する。一般出演者と、先日逝去した戸川昌子さんなど大物ゲストが登場するイベントとして定着。16回目となる今年は5月15日に歌手の菅原洋一さんを招き公演を行う。「出演者の歌への意欲と、裏方さんや応援して観に来て頂く方々のおかげで苦労なくやって来られました」。今公演もチャリティイベントとして、経費以外は東日本大震災の被災地支援に充てられる。
○…京都生まれ。20歳の時に鑑賞したイタリア歌劇に感動し、会社員勤めの傍らオペラを学び始めた。結婚や育児による中断を経て40代からまた歌を再開したが「もう高い声が出なくなっていて、先生からもシャンソンなら今の声を生かせると言われて転向しました。シャンソンは以前から好きでしたし、実はオペラよりも観に来てくれる方が多くて手ごたえもあったので」とシャンソンを始めた裏話を笑って振り返る。
○…フランス語での歌唱レッスンや通常レッスンなどに通いながら、都内や県内などのライブステージにも積極的に立つ日々。今は夫との二人暮らしを楽しみつつ、よく訪れるという孫の世話や絵手紙の創作が大切な息抜きの時間となっている。
○…「人生経験を積んだ中高年になって詩の意味が分かるようになったり、いつまでも勉強できるのがシャンソンの魅力です」。友人と2人で始めた麻生でのイベントも毎回約1000人が来場するなど好評で、まずは20回公演を目指すというのが出演者も含めた目標になっている。「多くの方に来て頂けるのは嬉しいですし、大御所の先輩方は亡くなるまでステージに立つという方も多いのでまだ止められないですね」。シャンソンの魅力をより広く発信したいという変わらぬ想いはこれからも続いていきそうだ。
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