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元教諭の竹内春雄さん 「不登校の子の親を支えたい」 「共有の場」設け、解決の糸口に

社会

掲載号:2017年2月10日号

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世話人の竹内さん
世話人の竹内さん

 「不登校の子どもの親同士が悩みを共有できる場を」と、元市立小学校教諭の竹内春雄さん(68)が『不登校を考える親の会川崎の会』をかわさき市民活動センター(中原区)で毎月開いている。参加した保護者からは「不登校に対して前向きになれた」などと評価されている。

 文科省が昨年発表した調査によると、全国の不登校の児童・生徒は約12万6000人。「市内どの学校でも約2〜3%は不登校があり、その数だけ悩んでいる親がいる」と話すのは、井田小学校の支援学級など市内の小学校で約40年間教鞭を執ってきた竹内春雄さん。自身も受け持った経験がある不登校の子どもが全国的に増加している中、その保護者を支える場が市内に無いとして2014年7月に『不登校を考える親の会川崎の会』を発足させた。

親子関係の悪化も

 活動は月1回、参加者は毎回5〜7人ほど。会の主なテーマは「親を元気づけること」だ。特に不登校の子どもの母親は、周囲から「子育て失敗」との批判を受けがちで、またそうした悩みを相談する相手もなく一人で抱え込んでしまうケースが多いという。保護者が自責の念にかられ余裕がなくなると、一方的に学校に行かせることを最優先に考える。しかし「それは子どもから見ると、気持ちを理解してもらえていないと映り親子関係が悪化し、問題解決から遠ざかってしまう」と竹内さんは危惧する。実際、参加者の中には、怪我を負うほどの親子喧嘩が止まなかったという事例もあったという。

「共有と受け止め方」が重要

 そうならないためにも、同じ境遇の保護者が互いの状況を共有し、心の安定を図り、余裕をもって子どもと接することが大切だという。「不登校の理由は、いじめや人間関係、将来への不安など様々で、決して子育ての失敗ではないと知るだけでも気持ちが楽になる」と竹内さん。また「生きているだけでいい」「不登校でも構わない」という、保護者の受け止め方を変えることも解決の糸口になるとしている。

 同会の参加者の中には、不登校の問題を解決した人や、学生時代に自ら不登校を経験した人もいる。そうした実体験も共有していく中で、参加した保護者からは「親子関係が改善できて、前向きになれた」「子どもがやりたいことを見つけて自立してくれた」などという声も聞かれているという。

 同会の今後の開催は、2月18日(土)、3月18日(土)の各回午後2時からを予定。参加無料で、当日飛び込みも可。

 問合せは、不登校を考える親の会川崎の会・竹内さん【電話】044・422・6557又は【携帯電話】090・3692・6996へ。
 

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