はるひ野中学校3年の渡部春雅さん(14)が、1月14日(日)に京都府で開催される「皇后杯 第36回全国女子駅伝」神奈川県チームメンバーに初選抜された。渡部さんは陸上の他にも、トライアスロンや自転車競技などの国内大会で活躍する若き”多刀流”アスリートだ。
普段はおっとりとした語り口調と柔らかな笑顔の学生が、試合前になると周囲に伝わるほどの集中力で自分の世界に入り込むアスリートに姿を変える。
昨年11月に行われた女子駅伝の中学生選考会は周囲も驚く3日前の出場判断だった。スポーツファンにとって初春の風物詩ともいえる全国女子駅伝を「どれだけすごい大会か分かっていなかったんです」と渡部さん。3000m走の最終100mでかわされ、2位で終えた走りには悔しさをにじませ「最後に抜かれた子には他の大会では勝てていたから納得はしていません。駅伝には中学生3人が選抜されていて当日走ることができるか分からないけど、出場したら自分の走りをして良い結果を残したい」。物腰の柔らかさと負けん気の強さ、2つの性格をあわせ持つのが渡部さんの持ち味だ。
五輪は「まだ憧れ」
渡部さんは元々トライアスロン、ロードバイク、マウンテンバイク、トレイルラン競技に挑戦してきたアスリート。直近でも全国ジュニア自転車競技会(16年中学生女子18Km優勝)、U15日本トライアスロン選手権(17年女子優勝)、JOCジュニアオリンピックカップ全国ユース選抜マウンテンバイク大会(17年女子ユース優勝)など数々の大会で好成績をおさめている。陸上競技は「団体競技や同年代の強豪も多いスポーツを経験してみては」というはるひ野中の陸上部顧問からの勧めで中学に入ってから本格的に始めたもの。
今でも全ての競技に積極的に参加していることについて「身体を動かすことが楽しいし、試合で選手と競争することが好きなので、どれか一つはまだ選べない」と話す渡部さん。期待されるオリンピック出場も「まだテレビで観ているイメージですが、みんな熱い思いで出ているのが分かるから憧れます。世界選手権とか、海外の選手と何かの競技でまずは戦ってみたい」。
全国女子駅伝の後、春からは高校に進学する渡部さん。競技の的を絞るのか、多様な種目に挑戦を続けるのか、世界にも少しずつ照準を合わせながらの3年間が始まる。
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