麻生区版 掲載号:2018年1月12日号
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女子ボクサーとして史上最年少で3月、プロデビュー戦に挑む 四宮(しのみや) 菊乃さん 川崎新田ジム所属 16歳

恐怖に克ち、前に出る

 ○…ボクシングを始めて3年目。昨年7月のプロテスト合格を経て、地元川崎で晴れ舞台を迎える。同じジム所属の王者2人のタイトル戦と同日のデビュー戦で、34歳の相手に立ち向かう。「貴重な経験。たくさんの人に見られる試合に出させてもらうのは、嬉しくて楽しみ」と笑みをこぼす。

 ○…宮前区で生まれ育った。体を動かすのが何より好きだった少女は、小1から近所の空手道場に通い始め、小4でミニバスのチームへ。中学校バスケ部では1年冬から主将を任されると、中心選手として大きな期待とプレッシャーをかけられ、次第に悩むようになった。「チーム競技は向いてないんじゃないかって」。そんな時、小学生の頃から試合観戦していたボクシングがふと頭に浮かんだ。「やりたいことをやってみたら」。母親の一言に背中を押され、憧れ続ける東洋太平洋女子3階級制覇の三好喜美佳選手が在籍する、登戸の川崎新田ジムの門を叩いた。

 ○…下がることなくひたすら前に出続ける。小5のとき試合で見た三好選手が「かっこよくて好きになった」。空手では組手が苦手で痛いと泣き、ボクシングを始めてからも中3のときスパーリングに臨んだが、怖くて下がることしかできなかった。高1の春に初試合を公式戦で迎え、1ラウンド2分終了間際でノックアウト負けを喫した。アマチュア戦績は2勝3敗。プロテスト数日前には、他ジムでの出稽古で右腕を負傷してマイナス思考に陥ったが、翌日に動画を何度も見直して「本番で強さを見せつけよう」と切り替えた。「やると決めたらやりきる。『後悔先に立たず』だから」

 ○…兄と姉、弟の4人きょうだい。1歳下の弟も同じジムに通い、仲良しで一緒に出かけることも。普段は生田東高校に通い、週一でアルバイトする高2女子。家では音楽を聴いて気分転換もするが、練習漬けの毎日だ。「卒業までにベルトを巻きたい」。155センチの体で、大きな夢を描く。

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