「110番の日」となった1月10日、麻生警察署が区内で緊急電話110番の適正利用を呼びかけるチラシ配布を行った。同署が対応した昨年1年間の110番通報は約7900件で、そのうち3割以上を占める2500件は署員などの出動が不要な通報だ。
麻生署が1年間で対応している110番通報はここ数年、7千件台後半から8千件超。その中で出動不要件数は2012年の約1800件から年々増加傾向にあり、昨年の2500件は一昨年(2800件)から減少に転じたものの依然多いのが現状だ。
神奈川県内の110番通報は横浜市内にある110番センターに集約され、オペレーターが状況の詳細を確認した後、各警察署などに伝達する仕組み。麻生署に届く連絡で多いのがタヌキなどの動物が道路で死んでいるといったものや、「近くのガソリンスタンドはどこか」といった目的地までのルートを尋ねる通報などだという。
道路上の障害物や停車中の車などは交通事故を引き起こす可能性もあり、必ずしも不要な通報と言い切ることはできない。しかし麻生署関係者は「このような電話もセンターから署に連絡が届き、通報した方にこちらから連絡を返して状況の確認などの対応をおこなっている。道を尋ねてきた方などには目的地までの道も伝えてはいるが、その時間に緊急を要する事件などが発生した場合に初動対応が遅れる可能性もある」と頭を悩ませる。
不急の際は「♯9110」
同署では110番の正しい利用法などを記したパンフレットを毎月27日の「交番の日」などで配布するなど周知活動を行っている。関係者は「110番は緊急電話だという認識を持って欲しい。急を要さない情報や相談、要望などは『♯9110』か麻生署の一般電話(【電話】044・951・0110)まで連絡をお願いしたい」と話している。
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