神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2018年3月16日 エリアトップへ

明大農学部 のらぼう菜 栽培普及へ 市・県とマニュアル作成

社会

公開:2018年3月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
柘植さん(右)、栽培マニュアルを手にする溝田さん(右から3人目)ら明大生=2月28日、市庁舎
柘植さん(右)、栽培マニュアルを手にする溝田さん(右から3人目)ら明大生=2月28日、市庁舎

 市北部などで栽培される伝統野菜「のらぼう菜」の共同研究に神奈川県、川崎市と取り組む明治大学の教員、学生らが先月28日、福田紀彦市長に成果を報告した。高品質で安定した栽培法を広めようと、3者でマニュアルを作成。生産者に配布し、ブランド力向上と流通を目指す。

 「のらぼう菜」は洋種ナバナに属し、つぼみや茎葉を食用にする郷土野菜で、特有の甘みを持つ。一般のナバナと比べて、収穫初期には2倍以上のアミノ酸が含まれるなど栄養価が高い。さらに、冬季栽培のため害虫がつきにくいことなどから、市の特産物として一層の普及に期待が寄せられている。

 3者による共同研究は2015年度から3年間行われ、栄養分析のほか、栽培条件、方法の違いによる品質や収量の変化、鮮度の保持などについて調査した。

 研究活動は明治大学農学部の元木悟准教授と農学研究科の柘植一希さん(25)、溝田鈴さん(25)が中心になり、生田キャンパス(多摩区)で実際に栽培しながら調査。学生らは「菅のらぼう保存会」の高橋孝次会長(86)の生産農地を訪れ、栽培技術を学んできた。マニュアル作成について、柘植さんは「安定栽培の技術を明らかにすることが、普及のためには不可欠。他の野菜に比べて株の形が複雑で、何度も収穫するので、栽培法の要点を見極めるのが難しかった」と振り返る。

 高橋会長は「のらぼう菜は無農薬。生産農家、住民にとっても喜ばしいこと」と強調。「今年は寒かったので生育が遅れ気味だが、4月下旬頃まで収穫できる」と話した。

 完成したマニュアルは明治大学や市、JAが栽培セミナーなどで活用していく。
 

のらぼう菜を福田市長に贈呈する保存会の高橋会長(左から2人目)
のらぼう菜を福田市長に贈呈する保存会の高橋会長(左から2人目)

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook