麻生区内中心に活動する「ボーイスカウト川崎第43団」が4月で創立50周年を迎えた。野外活動や社会奉仕活動を通じ、子どもたちだけではなく、大人同士が地域でつながる役割も果たしている。
ボーイスカウト活動は、野外でのグループ活動で子どもの自立心や協調性を育てることを目的としている。ボーイスカウト川崎第43団は1968年4月に設立。福田紀彦川崎市長もかつて同団に所属していたという。活動は年齢別に5隊に分かれ、月2回ほど黒川青少年野外活動センターや区内外でハイクやキャンプなどを行う。そのほか社会奉仕として募金活動や新百合ヶ丘駅周辺の清掃も実施している。現在、約120人が在籍し、県内のボーイスカウトでは2番目に人数が多いという。団長の渡辺悦男さんは「今はスマホやゲームもあるけれど、大人になる前に自然の中で、自分自身でいろいろな体験や失敗をして、いい社会人になってほしい」と活動への思いを語る。
大人同士の交流も
子どもたちの隊を指導するのは、リーダーと呼ばれる野外活動の知識を持った大人たち。同団卒業生のほかメンバーの保護者からリーダーになる人もいるという。渡辺さんは「大人たちも幅広い年代や様々な仕事の人がいる。子どもも大人も自分の持てるものを提供し、団結して活動している」と話す。「50周年以降も、ボーイスカウトをきっかけに地域のつながりができるのが大事だと思う」
6月3日(日)には新百合21ホールで記念式典を実施。現メンバーや、福田市長、卒業生、卒業生の保護者も集合する。「昔懐かしい話を通じて時間がクロスする会になれば」と渡辺さん。
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