神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2018年8月17日 エリアトップへ

川崎市 不登校対策、夏に注力 各機関と連携、個別対応も

教育

公開:2018年8月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

 夏休みなどの長期休暇明けに増える傾向があるという小中学生の不登校。川崎市内では不登校の児童、生徒が増えており、市教育委員会では学校や行政、市民団体と連携した支援に力を入れている。

 文科省の調査に基づき市教委が毎年10月に発表している市内の不登校数(2016年度)は、小学生が378人で前年比85人増、中学生が1116人で136人増。市教委によると、不登校の理由は友人関係、不安感、無気力などさまざまで、その傾向は生活環境が変化する夏休み明けなどに高まりやすいという。

 市は、登校支援のため新年度から夏にかけて学校や市民団体らと連携を図る。市の教育の中核を担う川崎市総合教育センターでは、毎年6月に「不登校対策連携会議」を開催。学校や児童相談所、みまもり支援センター、県警、市民団体のメンバーが集まり、それぞれの活動状況を共有。不登校の性質にあわせて個別で連携し、改善に導くケースもあるという。

 「学校警察児童連絡協議会」では夏休みに繁華街などで起きやすい問題行動に目を光らせるほか、市内各校では夏休み期間中も必要に応じて教員が家庭訪問を行っている。

 夏休み明けの不登校に対し、市民団体も支援に意識を傾ける。学校や家庭以外の居場所づくりを目指し30年以上活動する「NPO法人フリースペースたまりば」(高津区)では、不登校の子ども130人が過ごす。理事長の西野博之さんは「親が学校に行けと叱るのではなく、悩みや思いを受け止めることが大切」と訴える。体調に異変があるときは休ませることも選択肢と考え、「SOSを早めに察知し、1日休ませれば改善する場合もある」という。

 元教員が設立した「不登校を考える親の会川崎の会」は、不登校の子どもの親の支援に注力。親が現状を受け止めることが解決の一歩と説く。代表の竹内春雄さんは「夏休みは親子が向き合える時間でもある。親が信じ続けてあげること。きっかけさえつかめれば目標に向かって動き出す子どもは多い」と呼びかける。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook