麻生区にキャンパスを構える日本映画大学は麻生区と共催で、市民を対象に地域の映画上映に携わる人材育成事業を10月から始める。映画を活用した地域コミュニティーのつながり作りをねらう。
今回始動するのは「地域上映支援大学」という企画。地域に映画を届けることを目標に、参加者は企画から上映環境、映写機など機材の取扱いなどを学ぶ。講師は同大学富山省吾理事長や、川崎市アートセンターアルテリオ映像館の大矢敏ディレクターなどが務める。
発端は地域映像上映
企画発案のきっかけは、昨年同大学で区民まつりの一環で、昔の地域映像を上映したこと。かつて県内の映画館で本編の前に流れていた「神奈川ニュース」の麻生区の映像を編集したものだ。70代以上を中心に「懐かしい」と反響があり、その後、高齢者施設や認知症カフェでも上映を行った。しかし同大学のスタッフにも限りがあり、毎回依頼を受けるのは困難に。そこで、自治会館や高齢者施設など身近な場所でも上映会ができるよう、地域住民を対象に人材育成事業を行うこととなった。
同事業を担当する同大学地域連携担当の芦澤浩明さんは「映画は個人で見るという意識が強いが、アーカイブ映像や映画を地域で上映することはコミュニティーを強くしていく面もある」と話す。今回の講座をきっかけに、地域の上映活動を運動化することをねらう。「講座後、上映活動を継続させていきたい。知識がなくても地域でボランティアしたいと思う人にぜひ参加してほしい」と企画への思いを語る。
講座は10月6日(土)から毎週土曜日に実施(11月10日は除く)。会場は同大学新百合ヶ丘キャンパスか麻生市民館で、午前10時から正午まで。対象は麻生区在住・在勤で地域活動に関心のある50・60代前後の30人(応募多数の場合抽選)。詳細・問合せは「地域上映支援大学」で検索、または同大学【電話】044・951・2511(芦澤さん)へ。
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