日本の国民性などを外国人目線で語る講座を市民交流館やまゆりで行う ヤオ オフェイ アモアベンさん 上麻生在住
持ち味生かし地域交流
○…外国人から見た日本の堅実な国民性をこれまでの経験などを踏まえ紹介する講座を30日に市民交流館やまゆりで初めて開く。「財布を落としても無事に戻ってきたり、計画通りに進む建設工事とか、海外から来た人はびっくりするようなことが日本では当たり前。そういった面白さを英会話を交えて紹介したい」。
○…ガーナ出身で日本在住は20年以上。兄が日本の大学院に留学し、自らもパソコンの勉強をしたいと20代で来日した。「ガーナで黄熱病の研究を進めた野口英世は尊敬されている人物。経済的に優れた車、テクノロジーなどガーナで日本はいい印象なんです」。来日後は住み込みの新聞配達をしながら日本語学校に通った。「すぐPCの専門学校に通いましたが言葉がまだ良く分からない頃でそこは苦労しました」と当時の失敗を苦笑い。横浜のインターナショナルスクールで働きだしたことが契機となり英語教師の道へ。2017年、英会話教室「リズ・イングリッシュ・スクール」を区内にオープンさせた。
○…サッカーに料理、家庭菜園など多彩な趣味はガーナの少年時代から続くもの。「父親が朝ごはんを作ったりしていたのでその影響が大きいです」。生まれた時からだと笑うサッカー歴にも胸を張るが「今は教室が忙しい。息子をサッカー教室に送るくらいしかできていない」と家族思いの父親の顔で笑う。
○…近所の雪かきや作った野菜を配るなど、人助けや地域交流を自然に行う性格の持ち主。「シニアの方は話し相手になるとみんな元気になる。子どもは英語が話せればこれからの将来、いろいろなことができる。自分ができることで地域に貢献していきたいんです」。元来持ち合わせる共助の心と真面目さは日本人に勝るとも劣らない。
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